高血圧症
高血圧症
循環器専門医・高血圧専門医による、将来を見据えた血圧管理

高血圧は、自覚症状がほとんどないまま血管や心臓に負担をかけ続ける病気です。血圧が高い状態を長期間放置すると動脈硬化が進み、脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎臓病などの発症リスクが高まります。そのため「症状がないから大丈夫」ではなく、早い段階から適切に血圧を管理することが大切です。
血圧は診察室だけでなく、自宅で測定する「家庭血圧」がとても重要です。診察室と家庭で値が異なることもあるため、当院では家庭血圧も確認しながら、一人ひとりの年齢、合併症、生活背景などに応じて目標血圧を設定します。
特に、若年で発症した高血圧、急に血圧が高くなった場合、複数の薬を使用しても十分に下がらない場合には、高血圧専門医の立場から二次性高血圧を含めた原因検索を検討します。
高血圧は、大きく「本態性高血圧」と「二次性高血圧」に分けられます。
高血圧の多くを占めるタイプで、ひとつの原因だけで起こるのではなく、遺伝的な体質に、塩分の多い食事、肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレス、加齢など複数の要因が重なって発症すると考えられています。
腎臓の病気、腎動脈の狭窄、原発性アルドステロン症などの内分泌疾患、睡眠時無呼吸症候群、薬剤など、原因となる病気や要因が存在する高血圧です。原因を治療することで血圧が改善する場合があります。若年での発症、急激な血圧上昇、非常に高い血圧、複数の降圧薬を使用しても十分に下がらない場合などには、二次性高血圧を疑って検査します。
高血圧そのものには特有の症状がほとんどありません。頭痛やめまいなどをきっかけに血圧を測って高値に気づくこともありますが、症状の有無だけで高血圧を判断することはできません。定期的に血圧を測ることが、早期発見への第一歩です。
診察室血圧と家庭血圧を確認し、血液検査・尿検査などを用いて、高血圧による臓器への影響や、糖尿病・脂質異常症・腎機能障害などの心血管リスクを評価します。必要に応じて心電図や心エコーなどを行い、心臓への負担を確認します。また、二次性高血圧が疑われる場合には、ホルモン検査や画像検査など、原因を調べるための検査をご提案します。
治療の目的は、単に血圧の数字を下げることではありません。将来の脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎臓病などを予防し、健康な生活を長く続けることが目標です。生活習慣の改善と、必要に応じた薬物療法を組み合わせて治療します。
無理にすべてを一度に変えるのではなく、生活スタイルに合わせて続けられる方法を一緒に考えていきます。
生活習慣の改善だけでは十分に血圧が下がらない場合や、心血管病のリスクが高い場合には降圧薬を使用します。降圧薬にはいくつかの種類があり、年齢、腎機能、心臓病や糖尿病などの合併症を考慮して選択します。必要に応じて複数の薬剤を少量ずつ組み合わせることもあります。
家庭での血圧測定は、普段の血圧を知り、治療効果を確認するうえでとても役立ちます。基本的には上腕式血圧計を使用し、朝と夜に、できるだけ同じ条件で測定して記録しましょう。測定方法や記録の仕方についても診察時にご説明します。
高血圧は、単に「血圧の数字を下げる」だけの病気ではありません。将来の心筋梗塞、脳卒中、心不全、腎臓病を予防するためには、一人ひとりの背景や心血管リスクを考えた適切な管理が大切です。
当院では、循環器専門医・高血圧専門医として、血圧だけでなく、心臓・血管・腎臓への影響や、糖尿病・脂質異常症などの危険因子も含めて総合的に評価します。
「健診で初めて血圧が高いと言われた」という方から、「薬を何種類も飲んでいるのに血圧が下がらない」「血圧の変動が大きい」「二次性高血圧が心配」といった方まで、専門的な視点から原因やリスクを評価し、一人ひとりの生活スタイルや病状に合った治療をご提案します。
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